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小学生が身につけるプログラミング言語としては「Scratch」がいいのか?
といった基本的な疑問にお答えします。
記事を読んで得られること
プログラミング系のスクール選択の1つの指標として使えます。
つまり、Scratchを使ったクラスが無い(あまりチカラをいれていない)なら、そのスクールは選択肢に入れない、という区分けができます。
また安心してScratchを用いた学習を進めることができます。
少なくとも、これから今の小学生が中学生になっても進化を続けているだろうことが想像できます。
なぜ自信をもってオススメできるのか?
IT環境の変化によってこれまでも販売や活動停止してきたソフトウェアを見てきました。
あまり利用者が増えないニッチな製品として勢いをなくしたものも多数見てきました。
そのような観点からして、Scratchはまだまだ発展途上で進化を続けるような事実が以下に記載するようなことから断言できます。
では、それはどのようなことなのでしょうか?
Scratch利用の妥当性の判断
財団(企業)の投資資金が枯渇する突如提供停止などは当たり前の世界です。私もITの先端で活動していますが、何度もサポート停止、販売停止になった製品を幾つも見てきています。
見極めポイント
・提供主体の出自
・リーダーのキャラクター
・活動期間(提供・販売期間)
・ユーザー数
などです。そして何よりも最大のポイントは、
・小学生(中学生やプログラミングの初学者)にとって、いかに簡単で継続可能なものであること
以下に順に説明していきます。
提供主体
MITメディアラボ(エムアイティ メディア ラボ)
米国マサチューセッツ工科大学 (MIT) 建築・計画スクール内に設置された研究所。
ラボの主な財源は、企業スポンサーから来ている。
メディアラボは、ほぼ100%、産業界からまかなわれていることと、プロジェクトごと、もしくは、グループごとに財源を受領するのではなく、
メディアラボは、スポンサーにラボの一般的なテーマに拠出することを求めていることがユニークかつ継続性への強い支援になっていると考えます。
これは、プログラミング教室を見分ける指標としても使っています。ある教室は悪い評判も良い評判も世の中にあまりでてなくて運営している会社の社員の声を見てみると
かなりブラック系企業でした。そこは私達がITのベンダーとしてその会社と取引するのにはあまりにも企業体力と技術力が低くて評判を耳にすることもありませんでした。
運営会社のことは少し調べると分かることが多いので確認されることを強くオススメします。
リーダーのキャラクター
2006年に最初のバージョンがMITメディアラボのミッチェル・レズニックが主導して開発された
私達は、数学者になるために算数・数学を学んできたのではない、歴史家になるために日本史や世界史を学んできたのでもありません。
ただ、その分野を極めたくなるほど好きで、素養を持ったお子さんは、将来数学者になり歴史家になるかもしれない、プログラミング教育もそれと同様です。
古いのですが、2013年のTEDを YouTubeで見ました。
「Scratchを利用して子供にプログラミングを覚えさせることの優位性、特にコーディングを通して得られる様々な経験が、その子供がプログラマになるかならないかに関わらず、将来職に就き、仕事をこなすうえでとても有益である、ということを強調していました。」
8年も前(2013年)からこの発想だったのか!という驚きと、「Scratch」は小学生にオススメのプログラミング言語であることを再度確信しました。
ミッチェル・レズニック 「子供達にプログラミングを教えよう(ユーチューブ動画)」
活動期間
2006年が最初のリリースですので15年間使われていることになります。
もう長寿の部類ですが、近々にも機能向上が行われていて常に最先端を走っています。
2013年5月にScratch 2.0が公開
2019年1月、Scratch 3.0が公開
ユーザー数
8〜16才のユーザーをメインターゲットにすえた無料の教育プログラミング言語及びその開発環境。
全世界の登録ユーザー数は約7400万で、日本はその1.3%の約92万。
また、12歳以下の人がユーザーの約35%(約2600万人)、20歳未満の人が約68%(約5100万人)(すべて2021年8月時点)。
特徴と小学生(中学生・初学者)にオススメの理由
Scratchは子供たちのために、プログラミングの初心者のために触覚的なプロセスを通した構築とテストが可能なプログラムです。
8〜16才のユーザーをメインターゲットにしており、従来のプログラミングという表現から思い起こす画面とは全くことなるインターフェースを持ちます。
プログラミング言語ということから、通常は言語の決まりごと、構文を覚える必要があります。
しかし、Scratchは、論理建てて考えながらも操作性は、直感的
遊び心のある楽しいアニメーションの動作や自分で考えてルールを決められるようなゲームなどの制作を通して、もっと学習のやる気を起こさせようと意図して作成
また、作品を通じて、色々な人と作品へのコメントアドバイス、ディスカッションフォーラムなどでコミュニケーション能力の育成も期待できる環境があります。
多分中国系の方が日本語で書いてくれているものもあったり、英語がわからなくても参加可能です。これを機会に英語にも興味を持ってくれて多様性を理解してくれると
いいですね。
プログラム(やらせたいこと)をドラッグ・アンド・ドロップすることでゲーム、アニメ、ストーリーを作成そのものをゲーム感覚で出来るようになっています。
やらせたいことの文章を読んでも理解が十分ではない場合でも、ブロック(やらせたいことにかたまり)をクリックすることで実際にキャラクターがその動作をしてテストできます。
ScratchはWindowsOS、macOS、LinuxOS、AndroidOS、iOS,Chromeなどに対応しており現行想定される通常のパソコンがあれば対応可能です。持っている通常なら手持ちの
パソコンであれば問題なく使えます。
一番左のブロックパレットにはプログラム(やらせたいこと)のブロックがるのですが、やらせたいことはとても多くありますので、
ブロックは「動き」、「見た目」、「音」、「イベント」、「制御」、「調べる」、「演算」、「変数」、「ブロック定義」の9つのグループに分けられていて、
直感的に選択できるようになっています。
どんなものかを見てみましょう
是非、ご自身の目でどんなものかを見てください。全くガイドがないと不安でしょうし、わからないことも多いので
以下のような参考書籍を1冊買ってみるのも良いと思もいます。
どんな教室があるのかをご紹介しております。いずれにしても1つの教室決め打ちではなく、通いやオンラインの教室を無料でいくつか体験してみる中で
経験してするのが最もオススメの方法です。