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神経管閉鎖障害のリスク低減のための葉酸の必要性・量・服用タイミング

2022年8月1日

神経管閉鎖障害(NTDs: neural tube defects : しんけいかんへいさしょうがい ) とは何か?どのような障害か、回避するために日本で求められている葉酸の扱いについて専門家の文献や地方自治体の解説文書を元に啓蒙活動の一環としてまとめました。

神経管閉鎖障害

神経管閉鎖障害の意味

妊娠の初期(妊娠4週目から12週目)におこる赤ちゃんの先天異常のひとつです。

脳や脊髄などのもととなる神経管がうまく作られず、きちんと管の形にならないことが原因で起こる障害です。

そのうち二分脊椎では、生まれたときに腰部の中央に腫瘤(しゅりゅう:「できもの」や「瘤(こぶ)」「はれもの」などの総称)があることが最も多く、運動や排泄に障害が起こることがあります。

また、脳が十分に形成されない無脳症(むのうしょう)などもあります。(平成12年厚生労働省通知より)

発症率

日本での発症率は平成10年で出生1万人に対して6人 (平成12年厚生労働省通知より)

国際クリアリングハウスがまとめた報告では、日本における二分脊椎の発症は1987-1991年で出生1万対3.10、2007-2011年で出生1万対5.59であり、増加しています。

(以下の記事内容の「 」書きは当資料からの抜粋です。 厚生労働省 生活習慣病予防のための健康情報サイト「e-ヘルスネットより」)

海外での対応

「欧米諸国では神経管閉鎖障害の発症率が高率であったため、発症リスク低減に対する葉酸の効果について、大規模な疫学研究が数多く行われました。

それらの研究は受胎前後における母親の十分な葉酸の摂取により、胎児の神経管閉鎖障害の発症リスクが大幅に減少することを示しました。

その結果、欧米諸国を中心に穀類食品への葉酸添加の義務化など、葉酸摂取による神経管閉鎖障害の発症リスク低減のための対策が実施され、低減効果についても報告されました。

また日本と同様に発症率の低い国でも葉酸摂取によるリスク低減効果が認められました。」

日本での対応(量と時期)

「2000年(平成12年)に、厚生労働省から、妊娠の可能性がある女性が通常の食事からの葉酸摂取に加えていわゆる栄養補助食品から1日400μg(マイクログラム<1ミリグラム=1,000マイクログラム))の葉酸を摂取することによって胎児の神経管閉鎖障害の発症リスクを低減できる可能性についての通知が出されました。1日最大量は1,000ugまで。

この通知において、諸外国の研究結果から神経管閉鎖障害のリスク低減のための葉酸の摂取時期はおよそ妊娠1か月以上前から妊娠3か月までとされています。」

ココに注意

妊娠に気付いて、産婦人科を受診した時点では遅い

ということを十分理解する必要があります。

摂取時期はおよそ妊娠1か月以上前から。

妊活開始したら葉酸サプリメントを始めてください。もう開始されている方でも遅くはないのでスグに服用を始めてください。

葉酸の摂取方法

自然・天然という言葉に惑わされないで

自然・天然の「食事からの葉酸だけでなく栄養補助食品等からも摂取することが推奨されていますが、これには理由があります。

葉酸は野菜や柑橘類、レバーなどに多く含まれており、小腸で吸収されます。

しかしながら、これらの通常の食品中の葉酸の大部分は様々な影響を受けるため、体の中でうまく利用される率は一定でないことがわかっています。

また水溶性ビタミンであるため調理損失も受けやすくなっています。

これに対していわゆるサプリメントは、通常の食品中の葉酸と比較すると生体利用率が高いことが報告されています。

葉酸と神経管閉鎖障害のリスク低減との関連を示した諸外国の大規模な疫学研究の結果は、この葉酸のサプリメントによるものがほとんどです。

もちろん通常の食品中の葉酸も一定の効果はあると考えられていますが、神経管閉鎖障害のリスク低減に有効な量の科学的根拠がいまだ十分ではありません

そのため現状では諸外国でも日本においても神経管閉鎖障害のリスク低減の観点からは、食事からの葉酸に加えて栄養補助食品等から葉酸を摂取することが推奨されています。」

葉酸は水溶性の栄養素で熱に弱いという特性があり、普段の食事で必要な量を補うのが難しいから」という説明がされていることがありますが、違います。

通常の食品中の葉酸も一定の効果はあるが、根拠が不十分だからなのです。自然・天然だけが良いというものではありません。

通常な食品から摂取できる葉酸の量

意識して食べれば、十分に必要な量(葉酸推奨量240㎍)の摂取は可能な範囲です。

資料:文部科学省 日本食品標準成分表 2015 年版(七訂)追補 2018 年
小山裕子 他 サービングサイズ栄養素量 100-食品成分順位表- 第一出版(2011)

1日に必要な葉酸摂取量と妊婦・授乳婦の付加量

資料:厚生労働省 日本人の食事摂取基準(2020 年版)より

妊娠の段階葉酸推奨量(㎍)葉酸付加量(㎍)
妊娠前・妊娠初期240400
妊娠中期・妊娠後期240240
授乳期240100

「通常の食品から摂取する葉酸を対象として設定されています。

野菜や柑橘類、大豆など葉酸を含む食品をバランスよく摂取する食生活が大切です。

しかし神経管閉鎖障害のリスク低減のためには、受胎前後に母親が十分な葉酸栄養状態であることが重要であると考えられるため、「日本人の食事摂取基準」には

『妊娠を計画している女性、妊娠の可能性がある女性及び妊娠初期の妊婦は、胎児の神経管閉鎖障害のリスク低減のために、通常の食品以外の食品に含まれる葉酸(狭義の葉酸)を

400µg/日摂取することが望まれる』という文言が葉酸の項目に付記されています」

過剰摂取により、健康障害を引き起こす可能性があり、サプリメントや強化食品から 30~64 歳は 1,000μg/日、その他の年齢区分では 900μg/日を超える葉酸を摂取しては行けません。

まとめ

「神経管閉鎖障害の発症の原因は葉酸欠乏だけではないため、葉酸を摂取すればリスクがなくなるわけではありません。

また通常の食品以外の食品に含まれる葉酸(サプリメント)の過剰摂取による健康障害も報告されています。

そのため、食事摂取基準では葉酸サプリメントの耐容上限量を定めています。

通常の食品から摂取する場合と異なり、サプリメントや栄養補助食品の多用は容易に耐容上限量を超えることになりますので注意が必要です。」

まだまだ日本人における知見・データが多くはなく、今後の研究推進が望まれます。

また、葉酸だけが妊婦さんに必要なものではりませんバランス良い食事は、妊婦さんに限らず全ての人に当てはまりますが、妊婦さんだからこそ特に気をつけることもあります

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