小学生に習わせるプログラミングってどんなもの?
子どもたちがプログラミングに興味をもってモノ造りに邁進してくれることは嬉しいことです。
しかし親としては何をどこまでやらせるのか、当然ご両親も同じですが、自分自身が学校での学習経験がないので小学生に求められることがよく分かりません。
私自身は、ITの業界でときには数百人のプログラマーやSEをメンバーとしたプロジェクトを率いています。
素晴らしい能力をもったメンバーがたくさんいます。
プログラマーの仕事内容やプログラミングには熟知しています。
いろりろなタイプのプログラマーの方々と会話してきています。その経験も踏まえて調査してみたいと思います。
求められること
文部科学省のホームページにある「子供の学び応援サイト〜学習支援コンテンツポータルサイト〜」が運営されています。
その中を探していくと、「小学校プログラミング教育の手引(第三版)」という資料があります。
(Wordの細かい文字で71パージもありますが。。。。リンクを貼っておきました)
この内容をもう少しまとめて説明用の資料があります。
「小学校プログラミング教育の趣旨と 計画的な準備の必要性について」です。
(パワーポイントをPDF化した76ページの資料。リンク貼っておきます)
この資料の18枚目、17ページが以下の資料です。
一部を抜粋しますと、
資料抜粋
①「プログラミング的思考」を育む
②・プログラムの働きやよさ、情報社会がコンピュータをはじめとする 情報技術によって支えられていることなどに気付く
・身近な問題の解決に主体的に取り組む態度やコンピュータ等を上手 に活用してよりよい社会を築いていこうとする態度などを育む
※プログラミングに取り組むことを通じて、児童がおのずとプログラミング言語 を覚えたり、プログラミングの技能を
習得したりするといったことは考えられるが、それ自体をねらいとしているのではない
小学校がプログラマー養成学校になるのかと想像しましたがそうではないようです。この資料全体としてはとても興味深いので全てのご両親に目を通していただきたい、
と感じているくらいです。
実証実験や教育現場での実践に応じて改定されていくことと思います。
少なくとも現時点での更新頻度はそれなりにありますので陳腐化していません。
続いて、このページでは小学生が求められる資質や能力について記載があります。これ重要な定義ですね。
何のプログラム言語が求められているの?
プログラム言語は多数あります。社会現場ではもう何年も C言語、Python、web系(Javascript, PHPなど)などが用いられていますが、何を習得しておくと良いのでしょうか?
小学生には、実プログラムを習得させるには、難しいでしょうし(大人が専門のスクールに通っているくらいですからね)
そんな疑問への回答もありました。
資料抜粋
複数の言語や教材の中から、それぞれの授業においてプログラミングを取り入れる ねらい、学習内容や学習活動、児童の発達の段階等に応じて、適切なものを選択し活用 することが望まれる。児童の発達の段階や学習経験を踏まえて、児童の負担にならない 範囲で、学習内容等に応じて使用する言語を変更することも考えられる。
まだまだ明確になにかに絞られているわけではなく、逆に考えますと、絞る必要がないのだと思います。なぜなら、プログラミング言語そのもの習得することが目標ではないからです。いわゆる開発言語を習得してプログラミングができることが小学生の最終目標ではありません。上記にまとめてきた以下の内容になります。
資料抜粋
①「プログラミング的思考」を育む
②・プログラムの働きやよさ、情報社会がコンピュータをはじめとする 情報技術によって支えられていることなどに気付く
・身近な問題の解決に主体的に取り組む態度やコンピュータ等を上手 に活用してよりよい社会を築いていこうとする態度などを育む
※プログラミングに取り組むことを通じて、児童がおのずとプログラミング言語 を覚えたり、プログラミングの技能を
習得したりするといったことは考えられるが、それ自体をねらいとしているのではない
では、どのようなプログラミング言語がつかわれているのでしょうか?
文部科学省のホームページにある「キッズページ へようこそ」を選択
「子供の学び応援サイト」を選択(この2、3日でもページの仕様が変更されていますので変更されていたら、探してみてください。)
上記を選択すると、以下のような画面(これは全体の中の一部です)が表示されます。
「小学校」を選択します。
文字が読みにくいと思いますが、小学校の各教科が並んでいます。一番下にある「プログラミング教育」を選択します
以下の内容が書かれたページに辿り着きます。
学習支援コンテンツ
小学校プログラミング教育における学習支援コンテンツ
(令和2年6月16日時点)
(未来の学びコンソーシアム)
小学校向けにプログラミングについての説明、
教師等向けに実施事例や教材情報等を掲載しています。
(文部科学省・総務省・経済産業省と民間企業等が連携して
設立した未来の学びコンソーシアムが運営しているポータルサイトです。)
(文部科学省のホームページにある「子供の学び応援サイト〜学習支援コンテンツポータルサイト〜」から引用)
○小学校を中心としたプログラミング教育ポータル(未来の学びコンソーシアム)
上記のこの部分をクリックして、小学校を中心としたプログラミング教育ポータルに入ってください。
以下の画面になりますので、そこから「児童が自宅でプログラミングの基本的な操作等を学習することのできるコンテンツ」をおしてください。
やっと辿り着くのですがこのページに、具体的なサンプルのプログラミング言語や「教材情報」各種事例などが掲載されています。
民間企業がうまく食い込み、文科省も民間をうまく利用している構図が見えますが、かなりの数の教材(後ほど見ます)が対象として上がっています。
面倒なら以下に直接飛んでください。
今、スタートアップの実証実験が実際の小学生を対象に実施されてきている状況です。成果があったと皆宣伝するのでしょうが、間違いなく淘汰されていきます。
ただ、安心してもらいたいのは、いわゆる開発言語を習得してプログラミングができることが小学生の最終目標ではありません。どの言語を用いても差が無いと感じました。
この文科省の方針に従い、どのような教育プログラムが世の中に出回っているのかを探求してみたいと思います。
これまでの内容を踏まえ、今、旬のプログラミング関連スクールについてまとめました。お子さまのために、お孫さまのために、是非検討ください。