文部科学省で進められている「大学入試のあり方に関する検討会議」も令和3年6月30日開催をもって、第28回になった。
例えば、大学入学共通テストへの記述式問題の導入に関わっては、以下のように様々な問題が指摘され、
令和元年12 月の導入見送りにつながった。
(1)質の高い採点者確保の問題
(2)正確な採点など採点精度の問題
(3)採点結果と自己採点との不一致
(4)大学への成績提供時期の遅れ
萩生田文部科学大臣も出席して今後の大学入試についての基本的な方向性が検討され、そろそろ最終段階である。
私達、将来大学受験を考えている子供を持つ保護者として、どのような議論がなされていて、
遡って現時点の年少から小学生くらいの子供たちに何を学ばせてあげることが、
大学入試やそれ以降の社会人生活の中で役立つ能力につながるのかを考えてみる時間を持つことは決してムダではない、と考えます。
その観点で最新の議論の論点と方向性が少しでも理解できるようなまとめがあれば有益かと考えて検討内容のまとめをご提示することにしました。
大学入試のあり方に関する検討会議 提言 【案】
(大学入試のあり方に関する検討会議(第28回)R3.6.30)
検討会議の位置付けを明確にしておこう
本検討会議は、令和元年11 月、12 月に発表された「大学入試英語成績提供システム」及び大学 入学共通テストにおける
国語・数学の記述式問題の導入見送りを受け、大学入試における英語技能の評価や記述式問題の出題を含めた大学入試のあり方について
改めて検討を行うために、令和元年12 月に文部科学大臣の下に設置された。
ニュースに大々的に取り上げられた例のあの失態です。
世の受験生を大混乱に巻き込んだことは記憶に新しい。
なお、私個人の意見は、「=>」を文章の前に付けて当議論の検討内容とは区分けしています。
第1章 大学入学者選抜のあり方と改善の方向性
1.大学入学者選抜に求められる原則
原則①:当該大学での学修・卒業に必要な能力・適性等の判定
各大学のポリシーという表現がでてくるので整理しておくと、
ココがポイント
*卒業認定・学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)
*教育課程編成・実施の方針(カリキュラム・ポリシー)
*上記に基づき、入学者受入れの方針(アドミッション・ポリシー)を定めて行うもの
=>大学を卒業したパパやママはこれをしっかりご存知でしたか?
私は、言われればそうだな、とは思うものの、明確に意識していたことはありませんでした。
まぁ、そういうものです。
原則②:受験機会・選抜方法における公平性・公正性の確保
(形式的公平性の確保)
同一日・ 同一試験問題による学力検査の結果による選抜はこの要件を満たすものであるが、
それのみが公平・公正な選抜であるということではない。
選抜基準を明確にすることにより公平性・ 公正性を確保した上で、一般選抜のみでなく、総合型選抜や学校推薦型選抜等を含め、
選抜方法、評価尺度の多様化を進め、志願者の能力、適性等を多面的・総合的に評価することが重要である。
原則③:高等学校教育と大学教育を接続する教育の一環としての実施
(高大の円滑な接続)
大学入学者選抜は各大学が責任を持って主体的に実施するもの(原則①)である一方、
高等学校以下の教育課程や指導方法に与える影響が大きいことから、
それらの発展の障害とならないよう、高等学校教育を尊重する観点から種々の配慮を行うことが重要である。
このため、学力検査については、高等学校学習指導要領に準拠し、いたずらに難解な問題を出題しないような配慮が
求められてきた(いわゆる難問奇問の排除)。
2.これまでの教訓を踏まえた大学入学者選抜の改善に係る意思決定のあり方
「英語民間試験活用及び記述式問題の導入に係る過去の検討経緯の整理」や外部有識者からのヒアリング等を踏まえて、過去の検 討経緯についても議論を行ってきた
=>共通テストの導入で、大失態をやらかしてしまっている文科省としては、過去の反省会もやっているアピールをしています。
(1)議論の透明性、データやエビデンスの重視、多様な意見聴取
(2)実現可能性の確認・工程の柔軟な見直し
=>など、素人でもわかるような単純なミスで今回のことが発生したことが経緯の検討過程から見えてきます。
このレベルの人たちに大切な日本の大学入試制度を議論してもらうことの不安がよぎるくらいに単純なミスでした。
3.コロナ禍での大学入学者選抜をめぐる状況変化
(1)「大学入学共通テストの重要性の高まり 令和3年度大学入学者選抜においては、新型コロナウイルス感染症が拡大する中、県境を越 えない会場で、」実施
(2)面接試験等におけるオンライン化の進展
=>等々、当然の結論が記載されています。
当然のことを文書として残すことが重要であることも一方で感じますので必ずしも悪いことではないと感じました。
4.入試システム全体に目配りした総合的な検討の重要性
大学入学者選抜の改善に当たっては、一般選抜の改善や大学入学共通テストの改善に過度に偏ることなく、
一般選抜と総合型選抜・学校推薦型選抜との役割分担、大学入学共通テストと個別試験との 役割分担を踏まえた総合的な検討が重要である。
=>多様性の観点から大学入試も様々な方式に分散れると思います。
私達は保護者は多様性に対応してあげられるように基本的な学力をしっかり身につけさせること、
「個」のチカラが発揮できるような訓練を小学生くらいから開始しいてることが必要だと感じました。
いよいよ本論にこれから入っていくことになります。
第2章 記述式問題の出題のあり方
1.記述式問題の意義・必要性
・「自らの考えを論理的・創造的に形成する思考・判断の能力」や
「思考・判断した過程や結果を的確に、更には効果的に表現する能力」は、
大多数の大学において、入学後、専門分野を学んでいく上で必要であり、高等学校教育においてもその育成が重視されているものと考えられる。
・これらの能力の重要性は最近指摘され始めたのではなく、従前からも重要な能力 として認識されていた。
しかし、AI(人工知能)やロボティクスの飛躍的な発展により、 労働市場で定型的業務の代替が進み、
人間にしかできない創造的な業務の比率が増す中にあって、より多くの学生に、より高度なレベルでこれらの能力を育成する必要性は
一層高まっていくものと考えられる。
ココがポイント
「自らの考えを論理的・創造的に形成する思考・判断の能力」や「思考・判断した過程や結果を的確に、更には効果的に表現する能力」は
以前から言われてきているが、社会の環境が変化し、10−15年後はもっと変化している中、ますます重要な能力として重視されることになります。
(大学入試だけの問題ではなく、その後の子ども達の社会人生活すべてに関係する重要な能力です。)
・令和2年3月に日本経済団体連合会と国公私の大学関係団体(国立大学協会、公立大学協会、日本私立大学団体連合会)等が対話しまとめた
「採用と大学教育の未来に関する産学協議会報告書」においても、文系・理系を問わず、大学で身に付けるべきリテラシーとして、
「外国語コミュニケーション能力」 「数理的推論・データ分析力」とともに、 「論理的文章表現力」
が位置付けられている。
・記述式問題は、教科・科目や選抜区分の特性、各大学が求める能力や出題の意図等によって様々であるが、
各大学の入学者受入れの方針(アドミッション・ポリシー)に基づき、試験実施上可能な範囲で受験者に記述させる問題を取り入れ、
「自らの考えを論理的・創造的に形成する思考・判断の能力」や
「思考・判断した過程や結果を的確に、更には効果的に表現する能力」の
評価を充実させることは、第1章で整理した「大学入学者選抜に求められる原則①」(当該大学での学修・卒業に必要な能力・適性等の判定)の
観点に沿ったものであると考えられる。
・なお、日本数学会が実施した大学生数学基本調査では、記述式問題を含んだ試験問題による大学入学者選抜を経ていない大学1年生の
数学的説明力の欠如が明らかになっている。
=>本文の繰り返しになりますが、短答式のマークシートでの解答だけではなく、
「外国語コミュニケーション能力」
「数理的推論・データ分析力」
「論理的文章表現力」
の重要性が再認識されています。評価に際しては
「自らの考えを論理的・創造的に形成する思考・判断の能力」
「思考・判断した過程や結果を的確に、更には効果的に表現する能力」
を評価可能な問題にするべきとの認識が示されています。
2.大学入学共通テストへの記述式問題の見送りの段階で指摘された課題
大学入学共通テストへの記述式問題の令和元年12 月の導入は、様々な問題が指摘され、見送りにつながった。
(1)質の高い採点者確保の問題・・・・・・
=>という極めて当たり前の課題が分かりませんでした、という文科省の能力の無さを官僚言葉で分かりにくく説明しています。
要は、低能だったことを謝罪しています。
謝罪しないとあの混乱の決着がつかないからですね。
3.記述式問題に関する出題の実態や大学の意見
=> <以下、数字の羅列で記載されているのでサマリーしてお伝えします>
大学入学者選抜に関するアンケート調査を実施し、選抜区分ごとの記述式問題の出題の実態や記述式問題のあり方に関する意見について詳細な
分析を行った。(令和2年度大学入学者選抜の実態調査)
・国公立大学では、一般入試全体(全教科)で国立の99.5%、公立の98.7%のテストが何らかの記述式問題を出題。
全体の枝問数に占める記述式問題の割合は国公立で78.6%(国立81.6%、公立70.0%)
・私立大学では、一般入試全体(全教科)では 54.1%のテストが記述式問題を出題しており、
全体の枝問数に占める記述式問題の割合は 25.3%
記述式問題に関する大学の意見
・国公立大学においては、「大学入学共通テストで記述式を出題すべき」について、肯定的意見の学部が7.8%、否定的意見の学部が90.4%
・一方、「個別入試(一般選抜)で記述式を充実すべき」については、肯定的意見の学部が77.9%、否定的意見の学部が20.2%
・私立大学においては、「大学入学共通テストで記述式を出題すべき」について、肯定的意見の学部は17.4% 否定的意見の学部は81.5%
・一方、「個別入試(一般選抜)で記述式を充実すべき」については、肯定的意見の学部は51.8%、否定的意見の学部は47.4%であった
=>共通テストに記述式をいれることは難しい、と大半の大学で感じているということです。共通テストの限界を感じるとともに、
やはり、一般選抜と総合型選抜・学校推薦型選抜との役割分担、大学入学共通テストと個別試験との 役割分担が
必要だということだと思いました。
4.記述式問題の出題推進の考え方
大学入学共通テストにおける取扱い
50 万人以上が同一日・同一時刻に受験し、短期間で成績を各大学に提供しなければならない大学入学共通テストにおいて記述式問題を
導入することについては、一定の意義はあるものの、課題の克服は容易ではなく、その実現は困難
大学入試センターにおいては、これまでの大学入試センター試験及び大学入学共通テストにおける思考力等を問う試験問題の作成で
得られた知見も生かし、高等学校の学びと大学入学後の学修との接続の必要性を踏まえ、マーク式問題の中で、
知識の理解の質を問う問題や思考力・判断力・表現力等を発揮して解くことが求められる問題を重視した出題を一層工夫していくことが適切であり、
第1回大学入学共通テストに対する評価も踏まえ、不断の改善に努めていくことが期待
各大学の個別試験の役割
大学入学者選抜において記述式問題が果たす役割はその重要性を一層増しており、多くの大学関係者が個別試験における記述式問題の
充実が必要と考えている。
大学入学者選抜で「記述させる部分をできるだけ増やしていく」「思考力・判断力・表現力等の評価を充実させていく」という
大きな方向性を共有することは極めて重要であり、その出題が推奨されるべきと考える。
国公立大学においては、より高度な記述式問題を出題する方向で改善を図ることが期待される。
他方で、志願者数が多く歩留まり率が低いなどの構造的な問題から、出題に当たっての課題・制約が大きい私立大学については、
一部の選抜区分において出題することや、一般選抜のみならず、総合型選抜・学校推薦型選抜の活用も含め、
効率的な採点・出題の工夫により出題増に努める方向で改善を図ることが期待される。
総合型選抜・学校推薦型選抜の役割
総合型選抜・学校推薦型選抜については、
その特性上、小論文や口頭試問、プレゼンテーション、模擬講義や実験を組み込んだ選抜等を含め、
採点に時間が掛かる丁寧な評価が可能であるが、実態調査の結果、そうした取組は必ずしも広く行われていない状況。
その一方、各大学へのアンケート調査においては「総合型、学校推薦型選抜を、
より思考力・判断 力・表現力を評価できるよう改善すべき」については、
肯定的意見が76.7%(国立70.8%、公立78.2%、私立77.9%)に上っており、
大学自身がその改善の必要性を認識している。
こうした状況を勘案すると、総合型選抜・学校推薦型の選抜区分においては、国公私を問わず、共通の方向性として、
小論文等の高度な記述式問題の出題を含め、思考力・判断力・表現力等を丁寧に評価する選抜を推進していくことが適当
=>「思考力」・「判断力」・「表現力」は、今日明日に急に身につくものでもなく、日常の学修(学習)の中で
早い段階から培っていくものと考えます。
5.記述式問題の出題の推進策
国公立大学では既に記述式問題が広く出題されているが、平成3年の大学設置基準の大綱化以降の教養部廃止等の影響もあり、
高等学校学習指導要領を熟知している教員が減少しているとの指摘や、
特に地方の小規模大学においては問題作成に当たる人材が不足している
との指摘があり、大学間で連携して選抜方法の研究開発や出題の充実を図るなどの動きもある。
また、私立大学においては、限られた選抜日程の中で、多くの受験者の答案を採点しなければならない等の制約があることから、
出題の工夫や採点の効率化の工夫が重要となる。
例えば、条件付記述式問題を出題する、多肢選択をさせた上で選択肢を選んだ理由を書かせる、
多肢選択で一定以上の得点を得た答案を対象に記述式問題の採点をする、概念の定義を書か せる問題を出す等、
一部の私立大学では様々な工夫が行われているが、そのノウハウは広く共有されているとは言い難い。
=>試験問題そのものの作成に苦慮している姿が浮き彫りになってきました。私が受験したときも同じような議論はありましたし、
「過去問」を大量に解くことが受験勉強の仕上げとして効果があったことも事実です。
こうしたことを踏まえると、例えば、国・大学入試センター・大学が連携・協力し、大学のニーズを把握した上で、
教科・科目ごとの高度な記述式問題の良問例を整理・公表したり、 問題作成や採点効率化の工夫事例を収集・提供したり
するなど、これまで記述式問題を十分に出題していなかった大学でも取り入れやすい方法を紹介することも検討に値する。
その際、大学入試センターが保有する大学入試センター試験及び大学入学共通テストに関するデータや知見を
何らかの形で活用することについても検討したり、複数大学が共同で行う研究開発等に国や大学入試センターが
協力したりすることも考えられる。
また、国においては、各大学における記述式問題の出題を促進する方策を検討するべきである。
特に、私立大学における記述式問題の出題の実態・課題を踏まえた促進策は重要である。
具体的には、定期的な選抜区分ごとの実態調査により、記述式問題の出題など、
論理的思考力や論述力等を測る試験の実施状況等について把握し、
改革の進捗状況や優れた事例を一覧可能な形で可視化することにより、
各大学の取組を推進することなどが考えられる。
さらに、そうした客観的なデータを基に、入学後の教育を含め他の大学の模範となる取組を行う大学を
ピアレビュー等による評価を踏まえて認定し、公表するとともに、認証評価や高等教育の修学支援新制度の機関要件に係る
教育活動の情報公表、大学ポートレート等の既存の様々な枠組みにおいても、大学入学者選抜の改善状況や
優れた取組が適切に公表され、社会から評価されるようにする方策を講じることが有益と考えられる。
さらに、過去に出題された問題や類似した問題の再利用が一つの選択肢。
平成 19 年に組織されたコンソーシアム「大学入試過去問活用宣言」には国公私立144 大学が参加し、
令和2年度大学入学者選抜では 26 大学において過去問からの出題が行われているが、
過去問の活用についてはいまだに抵抗感が強いとの指摘もある。
これらを払拭するためにも、国は、大学・高等学校関係者等との協議等の場において、
過去問の利用について相互の理解を深める機会を設けるとともに、社会の理解が得られるように、
その趣旨を分かりやすく発信することが有益であると考えられる。
=>国として、各大学における記述式問題の出題を促進する方策を検討
することで、加速されていくことは間違いないでしょう。
同時に、私立大学における記述式問題の出題の実態・課題を踏まえた促進策は重要
という促進策が取られていくことになるので、私立大学だから記述は要らない、論理的な思考は重視しなくていい、という発想は捨て去るべき
と感じます。
6.高等学校・大学における教育の充実
(1)高等学校における教育の充実
・教育課程全体で現行学習指導要領に基づく指導を徹底するとともに、令和4年度から年次進行で実施される新学習指導要領に基づき、
主体的・対話的で深い学びの視点からの授業改善を推進する必要。
・その際、個別の知識を問う問題や多肢選択式問題等に過剰に適応した学習や評価がいまだ広がっているとの指摘にも留意し、
日常的な学習活動や定期考査等で文章を書かせるなど、論理的に説明する力を高める指導を充実させることが重要。
・また、上記のような問題点も含め、高等学校の指導や生徒の学びの実態を継続的にデータで 把握し、
国や設置者が必要な指導・助言を行うとともに、高等学校と大学との対話や連携・協力に生かしていくことも重要。
=>少なくとも直近には、高校において論理的な説明能力を高める指導や、定期考査が実施されるようになれば、
それに対応して、中学生や小学生の学習にも影響を与えることは明白です。
この10年くらいのスパンで考えれば当たり前のような状況になってくるでしょう。
(2)高大連携プログラムの充実
大学による模擬講義を利用する選抜区分が、AO入試で 14.3%、推薦入試で1.7%(令和2年度大学入学者選抜)となっており、
更に充実させていくことが有益。
また、高校生が大学の授業科目を先取り学修し、一定の単位を修得した場合、入学先の大学の判断で単位として認められる
いわゆる早期履修制度(アドバンストプレイスメント)を適切に推進すべき。
=>どんどん低年化、進度に応じた単位取得や飛び級など、海外では当たり前の状況が日本でもやっと議論が進んできている印象です。
第3章 総合的な英語力の育成・評価のあり方
1.総合的な英語力の育成・評価の意義
(国際共通語としての英語)
英語は世界で最も話者が多く、インターネット上でも最も使用される言語。
各種の国際会議や国際ビジネスの場でも国際共通語と位置付けられており、非英語圏の多くの国民が第一外国語として学んでいるなど、
グローバル化に対応する上で、我が国の次世代を担う若者にとっても「読む」、「書く」、「聞く」、「話す」の総合的な英語力は欠かせない。
なお、「読む」、「書く」、「聞く」、「話す」の各技能は、それぞれ別々に育成されるものではなく、
例えば「聞いた情報を整理して自分の考えを話す」「自分の考えを書くために必要な情報を読む」といった、
技能統合的な言語活動を通して、総合的に育成・評価するべきものであり、その観点から、
本提言では「総合的な英語力」という表現を使うこととする。
2.「大学入試英語成績提供システム」の見送りの段階等で指摘された課題
3.英語資格・検定試験の活用の実態や大学の意見
=>上記は目新しいことは一切なく、カットしました。
4.総合的な英語力評価の推進の考え方
(2)大学入学共通テストにおける取扱い
(大学入学共通テストの枠組みにおける資格・検定試験の活用の実現可能性)
大学入学共通テストの枠組みにおいて、
英語成績提供システムを介して様々な英語資格・検定試験のスコアを一元的に活用する仕組みについては
、試験によって会場数、受検料、実施回数や、障害のある受験者への配慮が
異なるなど課題を短期間で克服することは容易ではないと考えられる。
加えて、コロナ禍で資格・検定試験の中止や延期が生じ、外部の資格・検定試験に過度に依存する仕組みの課題も認識された。
こうしたことから、大学入学共通テスト本体並みの公平性等が期待される中にあって、この方式の実現は困難。
大学入学共通テスト「英語」の試験形態は、引き続き、マーク式問題及びICプレーヤーを使用して実施する方式とし、
出題内容としては「読む」「聞く」に関する能力を中心としつつも、「話す」「書く」も含めた
コミュニケーション力を支える基盤となる知識等も評価するなど、高等学校までの教育で培った総合的な
英語力を可能な限り評価する方向で不断の改善を図っていくことが望ましい
5.総合的な英語力評価の推進策
6.高等学校・大学における総合的な英語教育の充実
=>上記は目新しいことは一切なく、カットしました。
まとめ
「自らの考えを論理的・創造的に形成する思考・判断の能力」や
「思考・判断した過程や結果を的確に、更には効果的に表現する能力」=プレゼンテーションスキル(能力・技術)
の重要性がご理解いただけましたでしょうか。
当然のこととして理解している、とおっしゃる方も、文科省の検討会で明確に議論されていたことは再度認識されたかもしれません。
この環境変化に対応するときの1つの回答として、以下の記事でも記載した「STEAM教育」があると考えています。
では、その「STEAM教育」はどのように実践されるのか、というのが選択肢として挙げているのが、
プログラミング学習やロボット教育を通じて上記能力を高めていくのが現時点での1つの回答です。
皆様は、どのようにお考えでしょうか。