絵本を活用して幼児の健康教育を行う（むし歯と排便）

2022年8月26日 2022年11月15日

千葉敬愛短期大学 齋藤めぐみ准教授の研究結果から上記の内容を抜粋してご紹介したいと思います。

千葉敬愛短期大学メディアセンター蔵書検索、および絵本、児童書を紹介する日本で最大のウエブサイト「絵本ナビ」にて“生活の絵本”の毎日の生活、生活の中で…から “歯、むし歯絵本” 、学ぶ・知識の絵本の科学から“からだの秘密の本”をキーワードとして絵本を検索し、健康教育と考えられる本を研究者が精読。その結果として、むし歯関連は 13 冊及び排便関連は 11 冊を対象に評価されたものです。

本文は、以下のリンクに掲載されておりますので、ご興味のある方は、そちらをご覧ください。

出典：千葉敬愛短期大学 齋藤めぐみ准教授「幼児を対象とした絵本活用による健康教育の検討ーむし歯・排便に関連する絵本の内容分析ー」

「幼稚園教育要領 2018」に示された健康のねらいと内容

幼稚園の管轄は、皆さんご存知のように、文部科学省です。文部科学省から平成 30 年２月に出された「幼稚園教育要領解説」が出典になっています。

この中で、「幼稚園教育において育みたい資質・能力を幼児の生活する姿から捉えたものであり，内容は，ねらいを達成するために指導する事項である。」として、幼児の発達の側面からまとめて以下の五つの領域から成り立っている。

心身の健康に関する領域「健康」
人との関わりに関する領域「人間関係」
身近な環境との関わりに関する領域「環境」
言葉の獲得に関する領域「言葉」
感性と表現に関する領域「表現」

心身の健康に関する領域「健康」

上記の５領域の中で、「健康」に関わる領域で示されている「ねらい」と「内容」は以下のものです。

ねらい

（1）明るくのびのびと行動し充実感を味わう
（2）自分の体を十分に動かし、進んで運動しようとする
（3）健康、安全な生活に必要な習慣や態度を身につけ、見通しをもって行動する

内容

（1）先生や友達と触れ合い、安定感をもって行動する
（2）自分の体を十分に動かし進んで運動しようとする
（3）健康、安全な生活に要な習慣や態度を身に付け見通しをもって行動する
（4）様々な活動に親しみ、楽しんで取り組む
（5）先生や友達と食べることを楽しみ食べ物への興味や関心をもつ
（6）健康な生活のリズムを身に付ける
（7）身の回りを清潔にし衣服の着脱、食事、排泄などの生活に必要な活動を自分でする
（8）幼稚園における生活の仕方を知り自分たちで生活の場を整えながら見通しをもって行動する
（9）自分の健康に関心をもち、病気の予防などに必要な活動を進んで行う
（10）危険な場所、危険な遊び方、災害時などの行動の仕方がわかり、安全に気をつけて行動する

この「内容」の中で、齋藤めぐみ准教授は、

「特に内容（9）健康の内容に自分の健康に関心をもち、病気の予防などに必要な活動を進んで行う、については、健康教育が必要であると考えられる。」

と述べられている。

齋藤めぐみ准教授は「絵本を用いた健康教育については効果的であることが示唆された研究が」いくつかあると例示されたのち、「健康教育関連の絵本についての内容を調査することは、保育の現場における健康教育に用いる絵本選書の一助になる。

そこで、本研究は、病気の予防という観点からの健康教育に用いられる可能性のある絵本から“むし歯”と“排便”にテーマを絞り、健康教育で用いる教材としての有用性を検討することを目的とする。」とされていまます。

絵本の分析方法と結果

分析方法

「有馬（2021）の内容分析法を参考として絵本のテキスト部分から共通の内容と言葉を抽出してキーワードを決定し、絵本別にその有無、描かれ方を調査した。」（齋藤めぐみ准教授）

内容分析の方法［第2版］：有馬明恵博士（社会学）慶應義塾大学社会学研究科博士課程単位取得満期退学（1997年）現職：東京女子大学現代教養学部教授（2022/9確認時点の役職）

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絵本を活用して幼児の健康教育を行う（むし歯と排便）

「幼稚園教育要領 2018」に示された健康のねらいと内容

心身の健康に関する領域「健康」

ねらい

内容

絵本の分析方法と結果

分析方法

選定された絵本と評価軸

歯の絵本

排便の絵本